【2012年12月号掲載】
シリーズ第26回 シニアのための札幌お買物事情
宅配サービスで、身軽にお買物
お米やトイレットペーパーなど、重いものやかさばるものを買物した時に
後から届けてくれる宅配サービス。地域のお店では、どんな実態なのでしょう。
65歳以上なら配慮ありの傾向
寒くなり路面状況が悪くなると、ご近所へのちょっとしたお買物もたいへんな時があります。
最近は、地域のスーパーマーケットや大型店でも
有料で宅配サービスを行なっているところが多く、
特に65歳以上のシニアには何らかの配慮を設ける傾向にあります。
具体的には、指定された量や重さの範囲であれば、
無料で自宅まで運んでくれるケースが多数です。
ただし、冷凍や冷蔵保管が可能な車での対応が難しかったり、
配達できるエリアや時間などが限られていたり、いろいろ制約があるようなので、
お店で確かめてから利用するとよいでしょう。
重たい荷物の持ち歩きは、つらい季節
独自のサービスを設けるお店も
札幌市内では、例えば全店のサービスカウンターで利用できるサービス(イオン北海道)や、
冷蔵品・冷凍品を含めた宅配便(南区・ラッキー川沿店)など、
さらに力を入れて取り組んでいるお店もあります。
また、それとは違った視点で
お米の配達に配慮したサービス(白石区・ラルズマート新ほくと店)や、
プラス50 円で肉や魚を配達できるようにしたサービス(手稲区・ラルズストア宮の沢店)を
設けるお店もあります。
暖かい季節には宅配など考えてもみなかった人も、
いつも行くお店にどんなサービスがあるか確認してみてはいかがでしょう。
シニアのための法律相談所
【第26回】
「便利」を使いこなすために
冬の到来とともに、足元が悪くなり、買い物もおっくうになります。こんな時電話やインターネットで注文したり、買い物をしたものの配達を頼めるのはとても便利です。でもこの便利なシステム、上手に使いこなすコツがあるようです。まず配達されたものが破損したり、間違いがあった場合に備え、届いたら、すぐ確認することが肝心です。破損や間違いは返品したり、交換ができます。ただ買主が注文を間違えて発注した場合は、一般的には返品が難しいといえます。しかし数量が常識はずれに多いなど、明らかに注文ミスとわかるような場合は、販売業者は買
主に確認すべきであり、注文ミスに乗じた請求は認められません。
民法では、不良品であることに気づいてから1年以内であれば、契約解除などの請求ができます。しかし実際には、商品が届いてから相当時間がたってから連絡した場合、いつ破損や不都合が起こったかわからないとして、双方で争われる可能性があります。こんなトラブルを未然に防ぐためにも確認は速やかに行い、クレームは直ちに販売業者に連絡することが重要です。
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