【2012年6月号掲載】人と地域をつなげるサポーター
福祉除雪やボランティア相談などで知られる社会福祉協議会。でも、
意外に知られていない、本当の「社協」の役割。総務企画係長の柏さんにお話を伺いました。
市民が暮らしやすい街づくり
65歳以上の方が全人口の14%を占めたときに「高齢社会」といわれる中で、札幌市は人口の21%を占め、「高齢化」への移行が全国平均よりも速いことで知られています。
柏係長は「高齢化率が高まるということは、介護や第三者の支援を必要とする人たちが増えることです。
札幌市社会福祉協議会(以後、社協)では現在、『福祉のまち推進事業』として、連合町内会を単位に「お互いを支え合うやさしい街づくりを進めています」と話します。
代表的な取り組みとして、孤立死や悪質商法被害、虐待や引きこもりを防止するために、声かけや見守りの重要性を普及啓発する「地域見守りサポーター」の養成があります。
日常生活の中で、さりげない見守りによって安否を確認したり、どこの地域にどのような人が住んでいるのかを把握することにもつながります。
地域を支えるボランティアの力
このような活動を支えていくのは、社協の行っている養成研修や
出張研修を受講した、市民ボランティアの方たち。
災害支援ボランティアの普及啓発についても、札幌市社協は
他地域に先んじて取り組みを行ってきたそうです。
「『干渉されるのは嫌』でも『誰からも構われないのは不安』と
感じる人が多い時代。
日常生活の中に「気づき」のきっかけづくりを提案し、人と地域を
つなげることが社協の大切な役割なのです」と、柏さんは話します。
ほかにも社協の事業いろいろ
社協は市民の暮らしを応援し、さまざまな相談を受け付けています。
●地域ケアセンター
社会福祉総合センター2階のあんしんセンターが実施する、各種支援事業や相談事業・日常生活自立支援事業 ・成年後見事業
・福祉サービス苦情相談 ・障がい者あんしん相談
・高齢者虐待相談 など
●貸付制度
札幌市社会福祉協議会が窓口となって実施している、各種貸付制度・生活福祉資金 ・臨時特例つなぎ資金
・応急援護資金 など※そのほか、高齢者福祉バスの運行や、福祉用具の展示・リサイクル情報の提供なども行っています。
札幌市社会福祉協議会…TEL.011-614-3345
住/札幌市中央区大通西19丁目1-1 札幌市社会福祉総合センター内