【2012年10月号掲載】
シリーズ第24回 シニアのためのウォーキング提案
秋を感じて、歩いてみませんか
紅葉の季節、札幌はウォーキングに最適な街。
創立20周年を迎えた「NPO法人 札幌歩こう会」をお訪ねして、歩く魅力についてお話をお伺いしました。
歩くことの楽しみ
「お友達とのお茶を目的にしてもいいんです。距離を歩くことだけが、ウォーキングの楽しみではないんですよ」。
ウォーキングと聞くと、黙々と歩くことをイメージしがちですが、NPO法人札幌歩こう会・理事長 原田さん
は、こう語ります。
「まずは、歩くことを楽しんで欲しいと思います。力まずに、自分のペースで。楽しみ方も、人それぞれ。そこに気づく事が大切です」。
日本情緒豊かな平岡樹芸センター
創成川公園で歴史とアートに触れる
おすすめのコースは?
札幌歩こう会では、季節に合わせて、毎年様々なコースを企画しています。
では、おすすめのコースはどこなのでしょうか。
「コースにこだわる必要はありません。
例えば、最近整備された創成川公園には、古い歴史があります。
たくさんのモニュメントや、アート作品などを目にすることができるのです。
また、札幌で最も古い橋である創成橋は、東京の日本橋の1年前に架けられたものです。
歩こう会では、コースの途中でこのような見所にまつわる話をするようにしています。
歩くこと以外に着眼することで、楽しみが広がるということですね。
植物を見たり、お寺を訪ねるのも良いですね。
私は人との出会いを大切にしています。歩くことは人を知ることだと思っています」。
綺麗に色づく豊平公園のヤマモミジ
【取材協力】
NPO法人
札幌歩こう会
理事長 原田 渉さん
札幌歩こう会
TEL:011-520-7876(受付:10時~15時)
※日曜・年末年始除く
http://swa.or.jp/
日本初のウォーキングNPO法人。
会員数は約500名で、
北海道最大の団体です。
さりげない気持ちで歩く
札幌市内には、誰もが自由に歩くことを楽しめる、ウォーキングステーション(※)が設置されています。札幌歩こう会事務局もその内のひとつ。
「会に参加してみんなで歩くのも、ウォーキングステーションで地図をもらい、友達と自由に歩くのも良いですね。もっと言えば、さりげない気持ちで近所を散歩するだけでも楽しめると思います。
ただし、歩くときは常に飲み物を片手に、体調管理をしっかりして、絶対に無理をしないで下さいね」。
がんばりすぎず、自分の楽しみ方を、自分のペースで。
秋の札幌は、歩く楽しみを見つけるのに最適かもしれません。
「私も、この会を20年繋いでくれた先輩方への感謝を忘れず、
地道に歩き続けていきたいと思っています」。
※ウォーキングステーション:国際市民スポーツ連盟認定のウォーキングコース出発地点。
札幌市内には8ヶ所設置。
シニアのための法律相談所
【第24回】
歩行者の過失も問題にされます。
交通事故は、一方だけの不注意というよりも、双方の不注意が重なって起こる場合が多いものです。例えば、車両の運転者が携帯電話に気をとられていて、歩行者の発見が遅れて事故が発生した場合でも、歩行者が急いでいて近くにある横断歩道以外のところを渡った場合は、双方の不注意による事故の発生として処理されます。
この場合は双方の不注意の割合を判定し、損害の負担が決められます。例えば、運転者が7割で歩行者が3割と判定された場合、治療費等を含めた損害総額の7割を運転者が歩行者に支払うことになります。不注意は法律的には「過失」と表現します。このように歩行者の過失により損害額が減額されることを過失相殺といいます。
交通事故の過失の判定には、微妙な問題が多々あり、一般の方には分かりづらいものです。また、高齢者は有利に扱われるなど、配慮されるべき点も数多くあります。弁護士会等では交通事故の無料相談を行っています。過失相殺が問題となった場合には、出来るだけ公正な判定に持ち込むために、気軽に利用してはいかがでしょうか。
《弁護士法人 小寺・松田法律事務所へのお問合せ》
TEL.011-281-5011 http://www.kmlaw.jp
私がお答えします!
弁護士法人 小寺・松田法律事務所
代表 小寺 正史さん