
地元から生まれる「モノ」を紹介しています。
工場見学や工場直売市を開催し、消費者の近くで海苔を提供する株式会社ホッカン。なぜ生産地ではない北海道で海苔の製造を始めたのでしょうか。5年前に新設された工場へのこだわりとともに、その内部に迫ってみました。
海苔や昆布など、乾物の仕入れや加工を行っている株式会社ホッカン。海苔の主要産地はすべて道外であることもあり、昭和48年の創業当時の北海道では、品質を求めるという考え方の中で海苔は馴染みのないものだったようです。
「北海道の人にも、本当においしい海苔を食べてもらいたい」、「日本の伝統的な食材である海苔を、もっともっと広めていきたい」。乾物に関わる仕事をしていたからこそ感じた先代の強い思い。この気持ちが軸となり、札幌発信の乾物ブランドメーカー「ホッカン」が立ち上がりました。
海苔のほか昆布や椎茸などの乾物製品も多数取り扱い、消費者に提供。「安心・安全・鮮度」を大切にしてきた同社は徐々に規模を拡大し、平成18年に新工場を建設・稼動させました。
全国の産地から仕入れを行い、製造されるホッカンの海苔。衛生面にこだわり、おいしさと鮮度を徹底的に追求しています。その流れは全7行程。
入札会で乾のりの買い付け(仕入・輸送)→鮮度維持のために水分を除去(火入乾燥)→倉庫で一元管理(保管)→異物の侵入を徹底防止するクリーン準備室での運び込み(搬入)→遠赤外線ヒーターの焼釜で焼き上げ(焼成)→カットしたりフィルムで加工(加工包装)→そして完成した製品を全国へ(出荷)。原料保管から製品出荷までをワンウェイ化できるのも、最新鋭の設備の工場を持つ強みなのです。
また、工場建設にはもうひとつ重要な目的がありました。それは、現代の子どもたちに「海苔とはどんなものなのか」を伝えていくということ。その思いを実現するために、「工場見学」の実施を考え工場が建設されました。
「海苔は日本が世界に誇る食材。すたれさせてはいけない、伝承すべきものです」と青田社長。使用法や調理法を通し、その思いを若い世代の人々にも伝えていくため、よりおいしく、価値のある海苔を提供していきたいと話します。
工場見学や直売市など、なるべく消費者から近い位置で海苔の魅力を伝えていく―。ホッカンが大切にする「おいしさの伝承と革新」は、これからもますます進化を遂げることでしょう。
今回お話を伺った、株式会社ホッカン代表取締役社長青田孝志様。「口どけ、歯切れ、香りの良い、おいしい海苔を届けていきたい」と話してくれました
ホッカンイメージキャラクター『のり丸』をデザインに用いた、味付けのり のり丸くん(8切48枚入)。「素材で差別化しにくい海苔というカテゴリーの中で、この『のり丸』が認知され、商品選びのきっかけにしてもらえれば」と青田社長
●住所
札幌市白石区流通センター7丁目8-55
●ホームページ
http://www.hokkan.co.jp
●TEL.011-894-1122(代)
※工場見学に関しては電話で問合せ、もしくはHPをチェックしてください