工房アルティスタ代表の永谷久也さんがこの事業を始めたのは、以前勤めていた書店での経験がきっかけでした。その書店では店の一角を使い、地元のイラストレーターのポストカードを販売していたのです。永谷さんはこの経験をもとに、道内で活動するクリエイターを見出し、活躍の場を作ろうと考えます。そしてポストカードや缶バッジなどのグッズを作る事業を立ち上げたのが、工房アルティスタの始まりでした。現在活躍中のクリエイターの中には、永谷さんによって見出された方も少なくありません。
大通公園の名物「とうきびワゴン」。そのとうきびの皮と古紙でできた、とうきびペーパーも同社の商品です。エコペーパーとして名刺やハガキ、一筆せんに使われています。この商品は札幌市経済局ものづくり支援事業「札幌スタイル」にも認証されており、上田文雄札幌市長も名刺に使っていたそうです。
同社が作るキャラクター商品の代表作が「テレビ父さん」。そのグッズはストラップやポストカード、入浴剤など100種類以上あるそうです。
テレビ父さんが登場したのは2002年5月。実はこの時、既に公式キャラクター「タワッキー」が登場していました。同社が当初依頼されたのは、お土産用のTシャツ。つまり元はデザインの一種だったのです。しかし、札幌在住のデザイナー「亀」さんが苦心して描き上げたイラストは、Tシャツに採用されると予想を上回る売れ行きを示しました。その結果、現在の「非公式キャラクター」の地位を得るに至ったわけです。
同社が毎年手がけている公募企画の一つに「クリスマスカードコレクション2009」があります。クリスマスをテーマにしたデザインやイラストをクリスマスカードにして、ミュンヘンクリスマス市で販売するもの。作品は1枚160円(税込)で販売し、その作者には1枚につき10円が販売報奨金として支払われます。道内在住であれば、プロ・アマ問わずに応募できるため、小学生からの応募もあるそう。
「毎年応募していた小学生が、中学の制服を着ていたのを見たときは感慨深かったですね」(永谷さん)

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