札幌のとんかつ屋さん、玉藤の創業は昭和27年、中央区南3条西5丁目に店を開いたのが始まりです。当初はカウンター6席、小上がり3席の、こぢんまりとした店だったそう。ちなみに冒頭のCMソングを歌っていたのは、「コマソン(コマーシャルソング)の女王」と呼ばれる天地総子さん。実はアニメ「オバケのQ太郎」の声の吹き替えも行っていた方です。
「とんかつは、色々な好み、要素に分かれてきた」と話すのは代表取締役社長の中西泰司さん。お洒落な店や安さが売りの店などニーズも展開も色々な中で、中西社長があえて選んだのは原点でもある「とんかつ好きな人のためのお店」でした。
肉は分厚く、衣はさっくり、中はジューシー…理想の「とんかつ」のため、素材はじっくり吟味しています。豚肉は中札内産・しらかば豚と、トウモロコシの餌で育てた安全豚を、低温で18日間熟成させてから使用。これを特別注文のパン粉と植物性100%の油でカラリと揚げるのです。
通常、飲食店では揚げ物にフライヤー(揚げ物用調理器)を使いますが、玉藤ではあえて昔ながらの銅鍋を使い始めました。銅は熱の伝導率が高く、全体に熱が均等に行き渡るのです。特に、厚みのある「とんかつ」を揚げるには、機械頼みにできない微調整が求められるそう。当然ながら揚げるには熟練技が必要です。玉藤では、「とんかつ」を揚げるスタッフを、敬意を込めて「職人」と呼んでいます。現在、銅鍋を使用しているのはエスタ店、南郷店、伏古店の3店舗のみですが、今後さらに銅鍋を使う店舗を増やしていく予定です。
なお、10月3日(土)~12日(月・祝)は毎年恒例「玉藤とんとん秋祭り」を開催。カキやキノコが美味しいこの時期のメニューは楽しみの一つです。景品抽選やスタンプラリーもあります。
玉藤を経営する株式会社どうきゆう本社には北海道唯一の自転車競技の実業団チーム「DOKYUレーシングクラブ」があります。中西社長がチームの監督も務めています。

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