図1にはテイストマップを示しました。横軸は旨味の後味、縦軸には一口目に感じる旨味(先味)を使用しました。ピンク色の楕円で示したカレー鍋つゆは、他の鍋つゆに比べ旨味(先味)は中間的な位置にあり、全体的にみると比較的控えめなことがわかります。さらに最近リニューアルされた「カレー鍋つゆ〈まろやか鶏だしちゃんこ鍋風〉〈コクのかつおだし寄せ鍋風〉」(ハウス食品)を筆頭に、それらの旨味の後味は、ちゃんこ・寄せ鍋と豆乳鍋の間に位置しています。多くのカレー鍋商品は、食事の最後の締めまで食べることを想定し、旨味の先味を控え、食事の締めの際にだしの余韻を楽しめるように後味をやや強くしていると考えられます。また昨年話題になった「甘熟トマト鍋」(カゴメ)は、トマトの酸味を強く持つため、その分旨味(先味・後味ともに)が非常に控えめになっています。調味による味わいというよりはトマトの素材を生かした味付けで、食べる際に好みによって色々な味を加えてみても楽しいと思います。一方、ちゃんこ・寄せ鍋は、先味としてストレートに旨味を全面に出した鍋つゆと言えます。また、豆乳鍋は旨味の先味と後味共に強い位置にあり、濃厚な味わいであると判断できます。キムチ鍋は商品によって違いがありますが、旨味の先味と後味とのバランスが取れており、辛さの中に旨味がしっかり感じられる商品であると考えられます。
【ハウスカレー鍋つゆ〈コクのかつおだし寄せ鍋風〉】 相対的に旨味の後味が感じられ、他の味覚軸は尖りのないやさしい味わいになっています。 【ダイショーコラーゲン入り豆乳鍋スープ】 全体的に濃厚な味わいの豆乳鍋スープ。豆乳に加え、合わせだしと白味噌のコクが合わさりリッチな味わいで、身体に良いとされるコラーゲンも加えられていることから、女性に嬉しいスープです。 【カゴメ甘熟トマト鍋】 トマトという今までの鍋料理にはなかった材料を使用している鍋つゆです。苦味由来の素材感が強く、トマトの素材の味わいを生かして食べられる鍋つゆと言えます。リゾット、ナポリタン、オムレツなど、子供でも楽しめるように食事の締めの調理法のバラエティーさも併せ持っています。家族で、仲間同士で色々な味を加えながら楽しく召し上がってみてください。
味覚センサーとは、食材、食品の味を客観的な数値として測定し、味を目で見て判別できる装置です。人間が感じる「基本五味(塩味・旨味・酸味・苦味・甘味)」を中心に13の味を視覚的に表現できます。