図1では縦軸に旨味の余韻を「コク」、横軸には塩味を「味の濃さ」として示しました。一つの基準となるように、皆さんおなじみの「ケンタッキーフライドチキンオリジナルチキン」も同時に測定しました。面白いのはコンビニフライドチキンは直線上にきれいに並んでいることです。コク(旨味の余韻)と味の濃さ(塩味)を特定のバランスで各社味付けをしているということでしょうか?この旨味と塩味という2つの味は互いに影響し合う「相乗効果」という性質があります。適度な旨味に塩味を加えると人間はより強く旨味を感じるという現象です。そのように考えると「ローソンLチキ」などはガツンとインパクトがある味だと言えますから、お父さんのビールのお供には適していると言えるのではないでしょうか。
次に各商品のレーダーチャートを示します。前図に加えて香ばしさ(苦味)、スパイス感(渋味)、鶏肉の素材感(旨味の先味)の軸を示しています。また、違いがわかりやすいように味測定数値を5段階に補正したデータを使用しました。チャートからは各社それぞれに味のバランスに違いがあることが確認できます。ケンタッキーフライドチキン「オリジナルチキン」はしっかりとした味付けですが、相対的にセブンイレブン「骨なしフライドチキン」やファミリーマート 「フライドチキン」は味バランスが整っている万能タイプ。同社「ファミチキ」はスパイス感を、ローソン「Lチキ」は味の濃さとスパイス感をより強く感じる商品と言えるでしょう。サークルKサンクス「フライドチキン」はコク、香ばしさ、スパイス感が強い一方で味の濃さ(塩味)は控えめ。小腹が空いた時などちょっとしたスナック感覚で食べられる商品と言えるでしょう。年末に向けたホームパーティーやお父さんの晩酌のお供に色々と手軽に試してみてはいかがでしょうか?
味覚センサーとは、食材、食品の味を客観的な数値として測定し、味を目で見て判別できる装置です。人間が感じる「基本五味(塩味・旨味・酸味・苦味・甘味)」を中心に13の味を視覚的に表現できます。